こころここにコロコロ

〜こころの知識と実体験を綺麗ごと抜きで照らし合わせてみる〜

「やる気」についてもうちょっと知りたい!

「やる気」のこと調べていたら

たまには気分屋でいいと思います♪

 

 

メンタルダウンしてる時はとにかくやる気が出ない、起きれない、動けない!

 

前はもっとやる気というか活力があったのに!

 

そうなんです!人は誰しも元からやる気がないひとなんていないんです。

 

こころにストレスが過剰に加わることで疲弊し、身体にも悪影響を及ぼし精神疾患を患ってしまい、やる気や行動意欲の低下を招いてしまいます。

 

そんなことをいろいろ調べていく中でぶち当たったのがアンヘドニアという言葉です。

 

いきなり行動に移すことは難しくとも

「理屈を押さえるだけでもやる気回復の糸口に!」

を信じて今回もいきたいと思います。

 

アンへドニア

 

アンヘドニアとは、快楽・喜び・意欲を感じる能力が消失することです。

 

過剰なストレスが原因で引き起こされ、多くの精神疾患でみられる症状です。

 

そしてアンヘドニアの症状の誘発には、脳の報酬系の関連領域の活動異常が関係してくる可能性があるといわれています。

 

以前の「やる気」には脳の報酬系が重要な役割を果たしているという記事を載せました。

 

rhkmrt.hatenablog.com

 

やる気や行動意欲に関してはやはり絡んでくるものなんですね。

 

また、この脳の報酬系にはある神経伝達物質が関与しているという報告があります。

 

心理社会的ストレスに起因するアンヘドニアが、脳内神経ペプチドであるオレキシンと深く関与していることが示唆されている。

オレキシンの機能は、報酬系、自律神経系と関係し、ストレス応答によリオレキシン神経系の活動は亢進し,、情動記憶を呼び起こすとともに報酬系を賦活し、精神的な満足を生み、自律神経系を安定させる。

引用文献:精神疾患アンヘドニア

 

脳の報酬系の活性化させる一要因となっているのがオレキシンという物質で、この一連の神経伝達反応が破錠するとアンヘドニアの原因ともなりえるということなんです。

 

では、オレキシンとはどんな物質なのでしょうか?

 

オレキシン

 

オレキシンの役割

オレキシンは、摂食行動や睡眠・覚醒サイクルを調節機能を担う神経伝達物質である。

 

「調節機能を担う」神経伝達物質なので、程よく働くことが望まれます。

 

つまり、多すぎても少なすぎてもダメということです。

 

程よく出ると脳の報酬系を活性化し、食事や睡眠のリズムを上手く調節することが出来ます。

 

しかし、オレキシンの過剰分泌は覚醒に働きすぎてしまうので寝れない状態となってしまいます。

また、ストレスに反応し、オレキシンが活発につくられるため、よくストレスがあると寝れないという現象はこのためです。

 

一方、オレキシンの分泌が著しく低下すると「起きていたいときに眠気が襲ってきて起きていられない」ことや「何度も起きてしまいぐっすり寝れない」など睡眠障害の一因となってしまうことがあります。

 

よってオレキシンは普段いかに「OnーOffを切り替えられるか」が重要になります。

 

では、オレキシンを上手に機能させるにはどうしたらよいのでしょうか⁈

 

オレキシンを程よく分泌させる方法

 

一番できそうなことは

食事のリズムを整えることです!

 

オレキシンは食事性の日内リズムの調節にもかかわっているといわれています。

 

毎日決まった時間に食事をとる人は、その時間が近づくと空腹感を感じるようになる.これは,脳のなかで食事のリズムが刻まれていることによる。

このリズムは明確に24時間の周期を描いており、食事の時間にあわせて覚醒状態、行動量 、体温がピークを迎える。

引用文献:オレキシンによる覚醒 と睡眠の制御

 

 

つまり、空腹を感じるとオレキシンの分泌が促進され、覚醒し、食事が終わると徐々に覚醒状態が低くなっていく(眠くなっていく)というわけです。

 

毎日決まった時間に食事をすることで、オレキシンの分泌により睡眠と覚醒のリズムの調節にも関わっているということになります。

 

またこのような報告もあります。

 

オレキシンは、脳の視床下部で作用し食欲や睡眠、体内リズムなどに関わるホルモン。このオレキシンを放出するオレキシン神経が、「食事をよく味わいながら、おいしく、規則正しくとる」ことにより活性化。

引用元:規則正しい生活が糖尿病を改善する オレキシンの働きで解明 | ニュース | 保健指導リソースガイド

 

 

規則正しい時間に食事をとると、オレキシンが機能的に活性化され、覚醒する時間も整う。よって睡眠のリズムが整うということになります。

 

脳の報酬系も活性化されるので、覚醒しているときに少しでも行動できるようになれば!

 

 

やはり、やる気と行動意欲を高めていくには規則正しい生活リズムは重要だということになるのでしょうか⁈

 

そうは言っても寝たり起きたりがままならず、食欲も中々起きない時もあるだろうと思います。

 

まず始めは、「今日はちょっと調子がいいかなぁ」、「起きてみようかなぁ」となった時にこの食事と睡眠のリズムを意識してその日を生活してみてはどうでしょうか。

 

食事は始めは量はあまり意識せず、無理なく自分が決めた時間に毎日食卓に座って食べてみる。

 

睡眠は寝ることを意識するよりも「自分が決めた一定の時間(日中の時間)は起きている」ことから始めたほうが簡単な気がします。

 

規則正しい食事のリズムが睡眠リズムを調節し、脳の報酬系を活性化させ行動意欲をかき立てる第一歩になるかもしれません。

 

少しづつ、出来そうなときにヤル!出来たら喜ぶ!

 

例え上手くリズムがとれなかったとしても、「また次調子良かったらやってみよう」ぐらいで!

 

まとめ

快楽・喜び・意欲が消失するアンヘドニアは、脳の報酬系と神経伝達を担うオレキシンの活動異常が関係してくる可能性がある

 

オレキシンは、摂食や睡眠・覚醒サイクルを調節する

 

オレキシンを上手に機能させるには、食事のリズムを整えることから

 

規則正しい食事のリズムが睡眠リズムを調節し、脳の報酬系を活性化させ行動意欲をかき立てる第一歩になるかもしれない

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