メンタルダウンするとよりやる気が起きない!
うっかりするくらいの方がちょうどいいと思ってます。
こころの不調があるとやる気が起きない!
当たり前だろ!と言われればそれまでなのですが、やっぱり何とかしたい。
前回、メンタルダウンしいているときの動機づけのことについて書きました。
この中で、やはりこころが元気な時よりもやる気に火をつけるのが余計に難しいと言っています。
それだけやる気が起きづらくなるのはなぜだろう?
何かそうさせるメカニズムがあるのだろうか?
理由が少しでもはっきりすれば、「自分だけがやる気ない人間じゃないんだ」と思えて少しこころが楽になるのではないか⁈
と思いまたまたいろいろ考えてみました。
あまり難しくならないように極々簡単にいけたらと思います。
脳の報酬系
やる気を引き出すことを考えるうえで脳の報酬系というシステムがあります。
脳の報酬系とは、欲求が満たされたとき、または欲求が満たされたと気づいたときに活性化され、快情動(幸福感やポジティブ感)を与える神経回路のことを言います。
報酬(貰ったら嬉しいもの、人に褒められる、快適な気分を味わうことをするなど)を与えられることにより、快い気分になり、幸福感を感じたり、モチベーションアップに繋がったりもします。
この報酬系はドーパミンと呼ばれる神経伝達物質が重要な役割を果たしています。
関連する脳部位が刺激されると、ドーパミンが分泌され、報酬系が活性化されるという流れになっています。
要するにドーパミンが神経回路を伝わっていくことにより、報酬系が活発化し、快感情が生じ、行動が強化・維持されるということです。
では、こころの不調時はどのようなことが起きているのでしょうか。
こころの不調時に起きていること
脳の報酬系は神経回路の伝達の役割を担うドーパミンが分泌されることで機能するということは分かりました。
では、メンタルダウンしているときの状態はどうなっているのでしょうか。
実は、ドーパミンが不足する原因として、過剰なストレス、不安感などの経験からくる心因性のものがあると言われています。
こころの不調時は脳の報酬系を活性化させるドーパミンが不足している可能性があるということなんですね。
要するに報酬が与えられたとしても、興味を示さず行動を起こす気にならない!
すなわちやりたくてもやる気が起きない!
となるわけです。
なのでやる気が起きないのは決して怠慢やわがままではないのです。
ドーパミンを活性化させるには?
日頃少しでもやる気を起こすために報酬系を機能させるドーパミンを活性化させるための方法を2つ挙げてみました。
自分にご褒美をあげる
それだけか!と思うかもしれませんが、行動変容や行動分析学で報酬として用いられている立派な学問の中の手法です。
嬉しくなるようなご褒美を自分に与えることでやる気を取り戻していくという方法です。
ご褒美を与える際にいくつかのルールがあるのですが、私の場合、考えや行動が起こったらすぐに褒美を与えることを意識しています。
達成直後の報酬がより効果を高めると言われています。
「今日はこんなことが出来たから美味しいもの食べよう!」となった時もなるべく間をあけず、食べることにしています。
自分を褒める時などは何か出来たらすぐ褒めることにしています。
相手に対してもそうでできるだけその場で褒めたほうが報酬としての効果がアップすると言われています。
サプライズ的なことをしてもらう
国里らの報告によると、
Schultz(2004)によると、サルの腹側被蓋野のドーパミンニューロンの活動を検討した結果、ドーパミンニューロンは予期されない報酬の際にのみ活動した。
つまり、条件付けの初期段階では活動が生じるが、学習が進んで報酬の到来が予期できるようになると活動が減少するのである。
とある。
簡単に言うと、サプライズプレゼントや出来事がドーパミンを活性化させる可能性があるということになります。
自分から「誰か私にサプライズを演出してくださ~い!」といって回るのも変ですが(笑)
もし周囲にメンタル落ちている人がいたら試してみるといいかもしれません。
まとめ
こころの不調時のよりやる気が起きない理由に迫った
やる気には脳の報酬系のメカニズムが関与しており、ドーパミンという神経伝達物質が重要な役割を果たしている
ドーパミンが神経回路を伝わっていくことにより、報酬系が活発化し、快感情が生じ、行動が強化・維持される
こころの不調時はドーパミンが不足しているため、報酬が与えられたとしても、興味を示さず行動を起こす気にならない可能性がある
ドーパミンを活性化する方法として、ご褒美やサプライズがある
少しでもこころが安心できるようになれば幸いです。
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