こころここにコロコロ

〜こころの知識と実体験を綺麗ごと抜きで照らし合わせてみる〜

不安を逸らす感情・感覚コントロール

無くならない不安を逸らすには⁉

 

全力出してない桜をみて癒されています♪

 

 

不安から少しでも気持ちを逸らすには、自分に目を向けることが必要で

 

その一つの手段として内受容感覚の意識が大事と過去の記事で説明しました。

 

 

rhkmrt.hatenablog.com

 

ところが、いろいろ調べていくと

 

不安傾向の場合は内受容感覚が過敏でうつ傾向の場合は逆に鈍い

 

とか

 

内受容感覚の敏感さと不安の関連性は正逆どちらの結果もある

 

というような見解がみられています。

 

といったことから、簡単にではありますが実際に自分で確かめてみることにしました。

 

 

自分でやってみての結論としては

 

結論

内受容感覚を意識することは

  • 自分の心身の状況により、不安などの不快感を和らげる一助となる

 

  • 自分のカラダを意識しすぎて不快感が出る場合、カラダの外に意識を向けるのも大事

 

  • カラダの内側だけに拘らず、自分を客観視し、その時心地よいほう(カラダの内外)に意識を向けることも重要

 

 

 

内受容感覚に関する疑問

 

福島は以下のような報告を残しています。

 

心拍知覚の敏感さと不安との関連とは、正逆どちらの結果もありうるようである。

 

内受容感覚の敏感さは、身体からの影響のされやすさを意味し、強い感情経験や、不安傾向の増加などにつながると考えられる。

 

しかし別の捉え方では、内受容感覚の敏感さは、身体内のモニタリング能力の高さを意味すると考えられ、それが身体の適切な制御、ひいては感情の適切な制御につながると考えることができる。

 

生理的な層の知覚に関する敏感性だけでなく、この認知的な層が、心身相関の個人差を説明する大きな要因であると考えられる。

例えば、生理的な覚醒度の上昇を知覚した場合に、これをどのように認知するか (本人の知識や経験、対処可能性についての態度など) によって、その影響の仕方は変わってくるだろう。

 

参考文献 内受容感覚と感情の複雑な関係

 

つまり

ポイント
  • 内受容感覚の意識の高さと感情(不安など)の関係性は一定の傾向を示すとは限らない

 

  • 内受容感覚の捉え方を「カラダからの影響を受けやすい」とするか、「カラダの内部を把握する能力の高さ」と考えるかで結果の解釈が変わってくる

 

  • 知覚そのものを感じる能力の他に「各々の認知の仕方(感じ方)」も含まれる

 

 

内受容感覚の各々の感じかたやその時の感情でも、結果や解釈が変わってくることが考えられます。

 

「内受容感覚に敏感なことは自分にとって良いことなのか⁈」

 

「不安を解消する一助となるのか⁈」

 

という疑問が益々湧いてきたので、実際に簡単な方法で自ら実施してみることにしました。

 

内受容感覚を確認する簡単な方法

 

心拍数トラッキング

 

☆方法

 

1. 自分のカラダに触れずに感覚だけで心拍数をカウントする

 

1回目 25秒間

2回目 35秒間

 

*今回は2回だけですが、本来は5秒間隔で6パターン実施するそうです。

 

2. 実際の脈拍をカウントする

(手首に3本指を当てて撓骨動脈でカウントする)

 

1回目 25秒

2回目 35秒

 

3. 次の数式に当てはめる

 

1ー(|手首計測の脈拍ー感覚のみの心拍数|)/{(手首計測の脈拍+感覚のみの心拍数)/2}

 

25秒間と35秒間の数値を算出し平均値を出す

 

 

☆数値の目安

 

0.7以上   内受容感覚高め

0.61〜0.69 平均的

0.6以下      内受容感覚低め

 

 

実施結果

 

3日間 1日2回実施

 

計測時の感情と度合いを10段階(〇/10  10が最も不快)で評価

 

 

結果のまとめ
  • 全体的に高い数値、すなわち内受容感覚は高めであった

 

  • 感情の種類や度合いと数値の関係性はあまりみられなかった

 

 

感想

 

 

あまり考えすぎず、その時心地よいほう(カラダの内外)に意識を向けることが大切です。

 

日常で言葉の文脈に注意を払っているほど、すなわち周囲から聞こえてくる言葉の意味を自分で解釈することに敏感になっていると、内受容感覚の鈍さにつながる可能性があるといわれています。

 

そんな時は、内受容感覚を意識する課題を行うことをおススメします。

 

一方で、カラダの内側を気にしすぎてかえって辛くなる場合、外側へ意識を向けることも必要となってきます。

 

カラダから意識を逸らすには、何か作業に集中することが良いといわれていますが、なかなか物事に集中することのハードルが高い場合の方法を過去の記事で書いてますので是非ご参照ください

 

rhkmrt.hatenablog.com

 

 

まとめ

 

 

 

自分の心身を正確にとらえただけでは不十分で、そこからさらに「今の自分はこうだからこう意識してみよう」という客観視と修正までが大切です

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

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