こころここにコロコロ

〜こころの知識と実体験を綺麗ごと抜きで照らし合わせてみる〜

環境の変化とこころ

環境の変化がこころにどう影響を及ぼすか

みなんさんこんにちは♪ 体裁を気にしない天才を目指します。

 

 

現在休養中で50手前のオヤジですが、来年度から晴れて転職することになりました。

 

私自身は現職場への復職はほぼ考えておらず、新たな職場でリスタートすることを考えていたので「晴れて」という言葉をつけています。

 

しかし、ここまで来るのに半年以上かかりました。

 

はじめの頃はとにかく何も考えられませんでした。

 

自分で簡単な物事が判断できなくなってしまうくらいなので、ましてや今後の話をするだなんてもってのほかです。

 

気持ちの波は常にありましたが、徐々に今後のことを考えられるようになり、転職先の先生(医療関係の仕事をしているので先方は病院の院長先生です)に会い、交渉しました。

 

幸いにも以前一緒に働いていたこともあり、今回の私の一連の話をきいて「是非うちに来てほしい」と言っていただいたので感謝しかありません。

 

これから仕事だけではなく家庭のことも含め環境がガラリと変わるので忙しくなりそうです。

 

 

 

 

自分のどの気持ちを優先するか

 

今回自分のこころを守るために転職という道を選ぶにあたり抱いた3つの思いを過去の研究論文と照らし合わせながら紹介させていただきます。

 

 

嫌なこと(職場に出向くことの苦痛)からの解放

 

休職直前は酷いストレスでした。

 

とにかく朝起きるのがつらく、布団から出れない。

 

寝てしまうと明日の朝が来てしまうから寝たくないという日々が続いていました。

 

もう心身共に我慢の限界!休職に至ります。

 

休職直後は「やってしまった」という気持ちの反面、すごくホッとして解放された気分でした。

 

心身共にゆっくりできたような気がします。

 

確かに、簡単なことが決断できないようなことや、何に対してもやる気が起きない意欲低下の波があることも事実です。

 

でもやっぱりあの時の極度なストレスからは逃げて良かったと感じています。

 

新たな場所へのワクワクと不安

転職先での仕事は正直楽しみのほうが大きいです。

 

職場のトップの人柄も知っているし、業務自体も自分がチャレンジしてみたいことということもあります。

 

でもやはり仕事を休んでいたブランクのことや新しい場所で馴染めるかは不安に思うところもあります。

 

将来へのワクワクと不安

長い目でみるとこちらは不安が先立つかもしれません。

 

一番は家族を養っていけるかどうか。

 

妻にはかなり心配と苦労をかけています。

 

もちろん収入も2/3以下になると思います。

 

不安だらけなところですが、背中を押してくれている妻や子供達への感謝の気持ちを忘れずに少しづつ前に進んでいこうと考えています。

 

転職か復職か決まっていないときよりもメンタル的には良い方向へむかっていると感じています。

 

この3つの思いを振り返って、いろいろ調べていくと過去の心理的ストレスに関する実験に辿り着きました。

 

 

心理的ストレスの要因

 

平井は心理的ストレスの理論としてMiller & Weissの動物に電撃によるストレスを与えた実験を紹介しています。

 

ストレスは一定間隔の電撃で、

A群は反応をすることによって間隔時間を延期することができる。

 

B群はA群と同じ長さ、同じ強さの電撃を受けるのだが、反応をしても電撃を延期できない群である。

 

C群はただ装置に同じ時間置かれて、電撃を受けない群である。

 

この結果はB群が胃潰瘍が最も重篤(ストレスが重篤)で、A群、C群 の順で軽微であった。

 

心理学的には電撃が一定の間隔で与えられる場合に何も対処反応ができない場合、ストレスは大きく、胃潰瘍は最大になる。

 

このようなストレス要因は対処不可能性とよばれている。

 

参考文献:心理的ストレスと対処反応

 

 

要は自分では手の打ちようがない刺激(出来事)はよりストレスが大きくなるということです。

 

また、電撃を予告する信号がある場合の3群、予告する信号が進行的(徐々に大きくなる)な場合の3群、予告信号がない場合の3群の胃潰瘍の大きさを比較 している。

 

予告する信号 がない場合、A群もB群も胃潰瘍(ストレス)が大きくなる理由は、予測が不可能であらかじめその事態にして対処ができないためと考えられている。

 

これは予測不可能性といわれている。

 

参考文献:心理的ストレスと対処反応

 

 

要は先が見えない刺激(出来事)は予測できる出来事よりもストレスがより大きくなるということになります。

 

また、この実験では予測不可能な刺激よりも対処不可能な刺激のほうがよりストレスを大きくするということが示唆されています。

 

もう一度私の経験に戻り照らし合わせてみると

 

職場に出向くことの苦痛=対処不可能な出来事

 

新しい場所・将来への不安=予測不可能な出来事

 

となり、先の不安よりも職場に出向くことの苦痛のほうがより心身にストレスをかけていたということになります。

 

家族の理解が得られれば、

将来の不安も確かにあるが、それよりも今自分をむしばんでいる環境を変えることを最優先しても良いのではないでしょうか。

 

 

まとめ

ストレスの要因は対処不可能性と予測不可能性のものがある

 

自分では手の打ちようがない刺激(出来事)はよりストレスが大きくなる

 

先が見えない刺激(出来事)は予測できる出来事よりもストレスがより大きくなる

 

予測不可能な刺激よりも対処不可能な刺激のほうがよりストレスを大きくするということが示唆されている

 

将来の不安も確かにあるが、今自分を大切に考え環境を変えることを最優先することも重要

 

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