メンタルダウン時のどうしようもない嫌な疲れ
9月中旬並みの陽気でいきたいです♪
SNSを見ていたら
精神疾患を持つ人の悩みのダントツ1位
「疲れやすいこと」
とあり、多くの人々から共感を得ていました。
人それぞれかもしれませんが、確かにメンタルダウンしている時はかなり疲れやすく感じます。
活発に行動していた時よりも確実に無理して生活していないハズなのに………
なぜ疲れるのか⁈
この嫌な疲れを和らげる策はないのだろうか⁈
今回は、疲労の謎について迫りたいと思います。
気にならない疲労と不快な疲労の違い
気にならないカラダの疲労
カラダを動かし続けていると疲労物質の蓄積とエネルギー不足により筋肉など身体の機能変化や生理的反応が起こり、「疲れた」と感じて動きを中断して休めたいという感情が働きます。
カラダの疲労の場合、適度な休息や運動により早期に疲労を取り除くことが可能で、
程良い疲労は、爽快感をもたらす場合もあります。
精神的な不快な疲労
一方、不快な疲労は、精神的な要素が多くを占めます。
こころのストレスを受けることで、やる気や思考の低下を招き、怠さなどの不快感が出てきます。
ストレスが過剰であったり、長期にわたるものである場合、慢性的な疲労となります。
疲労の原因
近年疲労の原因が解明されつつある中の一つに「活性酸素による酸化ストレス」が挙げられています。
活性酸素と酸化ストレス
活性酸素とは、呼吸により取り込まれた酸素の一部が通常よりも活性化した状態のことです。
通常、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担い、抗酸化作用の役割も果たしております。
しかし、過剰に増えてしまうと細胞を損傷してしまう作用があります。
生体内には、活性酸素による細胞の損傷を防御する抗酸化作用システムが備わっていますが、活性酸素の量が抗酸化作用システムを上回ってしまう状態を酸化ストレスといいます。
酸化ストレスにより、細胞・組織の機能低下が起こり、疲労として現れます。
疲労を感じている人は、血中の活性酸素による酸化ストレスが増えており、数値で示せるようになってきています。
なぜ精神的な疲労は不快なのか⁈
なぜホメオスタシス(生体の恒常性)維持が大事なのか⁈
なぜホメオスタシスなのか⁈
疲労と脳内変化
疲れを感じたときの脳内変化をみると運動でも精神的な要素も関わる作業でも自律神経の中枢である視床下部や前帯状皮質領域が強く疲労していることがわかっています。
また、疲労の原因となる活性酸素は視床下部へ働きかけて機能を低下させることがわかってきました。
ホメオスタシスを維持する司令塔的な役割を担っている部位のため、視床下部の機能低下は自律神経系、内分泌系など生体の様々な機能の低下につながり、心身の不調となって現れてしまいます。
よって、ホメオスタシス維持の中枢である視床下部に負担をかけないことが重要となってくるわけです。
不快な疲労の原因
「疲れを感じると運動でも精神的な要素も関わる作業でも視床下部や前帯状皮質領域が強く疲労する」ことからもカラダの疲れと精神的な疲れによる生体内の反応は一緒のものと考えられます。
ではなぜ同じ疲労でも爽快なものと不快なものが存在するのでしょうか⁈
南谷は以下のように報告しています。
ぐったりとした不快感をともなう疲労は 、肉体的なものより精神的な要素が強くなり、心理的なストレスを多く受けることによって起こる 。
この 疲労は生体内システムの失調によるもので 、内部環境を一定に維持する仕組みの ホメオスタシス (生体の恒常性)が強い刺激を受けて崩れた状態で起こる。
生体の快適性や体調が良いというのはホメオスタシスに乱れがない状態にあることで 、体調変化もこの生体のリズムに密接に関連する 。
ホメオスタシスのレベルや許容範囲を越える過度の刺激(ストレス)が与えられると、生体は耐えきれず、ブレークダウンを起こす 。
引用文献:疲労とストレス
同じ疲労でもホメオスタシスを乱さないものであれば快を感じるストレスにもなるのでいかにホメオスタシスを維持する方向に持っていくかが鍵となります。
レドックス制御
レドックス制御とは分子の酸化還元反応による細胞の機能を調節する制御システムのことをいいます。
活性酸素による細胞の損傷を防御する抗酸化作用システムの一つで、酸化ストレスから細胞を守っています。
細胞レベルでもホメオスタシスの維持が行われています。
以上の3つのことからも
疲労とホメオスタシスには深い関係性が成り立っていることが言えます。
疲労を緩和するヒント
ホメオスタシスを維持するにはこれらが変化したら元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの働き(行動)が必要です。
生体のフィードバック機構を利用して視床下部に働きかけることが重要です。
視床下部の簡単な活性化方法は過去の視床下部に関する記事もありますのでまとめとともに貼付いたしますので是非ご参照ください。
無理せず自分で出来そうなこと、どんなに些細なことでもいいと思いますので少しずつやってみて、嫌な疲れを和らげられたら幸いです。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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