意欲(やる気)や共感、不安などの感情を調べていく中で
人も脳もつながりが大事♪
メンタルダウンしてつくづく感じることは、
何もやる気が起きない
とにかく不安になる
少しでも共感し合えるととても救われる
のようなことを日々感じています。
特にこの3つ「意欲」、「共感」、「不安」は考える隙間があればある程深く考えてしまいがちです。
しかしこれらの3つのことは、「感情」と言うだけあって中々意識して変えようとしたり、取り除こうと思ったりするのがとても難しいです。
なので私は、人間がもともと持っている脳の機能を理解し、少しでも簡単に、少しでも考え込まなくても出来る方法を探しています。
人間の脳は様々な神経回路で繋がっているため、一つ一つの脳の部位が行動や思考、感情などにおいて様々な役割を果たしています。
言い換えれば、例えば感情をコントロールするために、ある脳の部位が関与しているとするならば、その部位が感情以外(身体運動など)に関与している場合、運動(動き)によってその部位を活性化することにより感情コントロールへのヒントになるのではと考えています。
そのような考えで前回までは、「前帯状皮質」を調べ、癒しとやる気、そして共感にまで繋がってきました。
そして今回は、その前帯状皮質と共感のところで繋がっていた「島皮質」に注目していきたいと思います。
島皮質の役割
島皮質は様々な脳の部位とネットワークを形成し機能しています。
特に身体からの情報を自身に意識させる機能(内受容感覚とよばれる)を持ちながら、意思決定や脳のネットワークの切り替えに関与しています。
つまり、島皮質は身体状態をモニターしながら、状態にあわせて脳のネットワークを切り替えその時の情動をつくりだす働きを担っており、体と心をつなぐとても大切な脳の領域であるといえます。
前帯状皮質とつながり他者が感じている身体感覚などに共感するネットワークを形成しているのも島皮質の役割の一つです。
また、不安と島皮質に関しては梅田の報告によると、
不安および抑うつ傾向との相関を調べたところ、島皮質の容積が小さいほど、不安傾向および抑うつ傾向が高いことが明らかになった
引用文献:情動を生み出す脳神経基盤と自律神経機能
とあり、これだけみても島皮質は、共感や不安という情動に深く関わっていると言えます。
以前に不安との向き合い方についての記事を書きましたのでご参照いただけたら幸いです。
では、島皮質を活性化する何か良い手はないのでしょうか⁈
島皮質を活性化させるヒント
島皮質の重要な役割に身体図式と空間認知があります。
身体図式とは、自分の身体の動きや体勢を空間的にイメージすることであり、
空間認知とは物体の形や位置を認識することです。
身体図式や空間認知能力を養う一つの方法が「メンタルローテーション」です。
メンタルローテーション
メンタルローテーションとは,回転した状態で呈示された視覚刺激を頭の中で回転させ,元の回転させてない状態の図形を認識する活動です。
視覚的イメージ能力や空間的処理能力を把握する有効な認知課題として活用されています。
メンタルローテーションに関して参考にさせていただいたサイトの引用と引用元を掲載させていただきます。
メンタルローテーションの能力の大部分を右大脳半球(右脳)がつかさどるとされています。
右脳は空間内にある物体の場所・向き・大きさ・姿勢・形・速さ・物体どうしの位置関係などを素早く正確に認識する力である空間処理能力にも関わっています。
また、メンタルローテーションには運動や触覚の情報も重要なことが分かっています。
よく用いられる課題として、
1)2つの図形が呈示され、それらが同じ図形か異なる図形かを素早く回答する課題
2)手の写真が呈示され,それが右手か左手かを素早く回答する課題
などがあります。
先ほど述べた島皮質の役割である身体図式と空間認知という観点からすると身体部位を使用しての回転認識問題がより島皮質を活性化させるかもしれません。
インターネットで「メンタルローテーション 問題 」で検索しいただければ練習問題などが出てきます。
池谷裕二氏の書籍 「メンタルローテーション”回転(ローテーション)脳”を鍛える」などもとても良いかと思います。
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是非試してみてください。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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