将来のことを勝手に心配しないほうが結局最後は幸せ
答えの出ない事態に耐える力
なぜこの本を手にとったのか?
メンタルダウンして悶々としていた私には画期的な考えかたでした。
頑張らなくていいよって言われるよりも説得力があり、
そうした方がいいんだよと語りかけてくれるのもです。
何もできないで立ち止まって悩んでる自分を決して慰めるようなものでもなく
ただ、そうした方がいいんだよと。
自分の人生の安心を求めるために行く末を案じることが実は不健全なこころへの入り口に通じているかもしれないことを教えてくれます。
本の概要
精神科医でもあり、小説家でもある著者ならではの切り口で、序盤は、論文に衝撃を受けた医師がとりこになった詩人とそれを発見した医師の生涯を描き、ネガティブ・ケイパビリティの概念が首の皮一枚で繋がり語り継がれることになる奇跡を紹介しています。
中盤から終盤にかけては、人間の脳の性質、ネガティブ・ケイパビリティと医療・教育現場について、更にはネガティブ・ケイパビリティを発揮していた人物について描かれています。
最後に人類が生きのびていくために「最も肝要なもの」でしめくくられています。
目から鱗ポイント
読み終えてのこころの変化
- 率直にかなり気持ちが楽になり、悩んでも仕方ないことなんだとだいぶ思えるようになった。
- 安易に先を急ぎ過ぎて物事を知ろうとしない方がこころに少し余裕が持てるような気がしてきた。
- 先が見えず悶々としている時こそ「それでいいんだと」自分に言い聞かせる考えをもつことがこころを楽にすることだと気づけた。
さいごに
著者は、共感が成熟していく過程にネガティブ・ケイパビリティが常に寄り添っていると論じています。
人生の中で不安で思い悩んでいる時こそ、どんな言葉よりも「共感」が胸に沁みます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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